
雪国で冬の靴となるとブーツを履くしかないよなぁ。
それも良いけどブーツだけだと飽きるから、なんか他に雪国でも履ける良さそうな靴ってあるかな?
その思いに答えます!
本記事を書いている私は、かれこれ30年以上北海道で生きてきた生粋の道産子でして、私も冬靴のバリエーションの無さに悩んでいた1人です。
そんな私が雪国でも履けて長く愛用できるパラブーツのミカエルに出会い「冬でも耐えられるし、傷みずらいミカエル素敵!」と感動したので、
かつての私と同じような環境で靴を探しているあなたに「ミカエル、冬もイケるよ!」っていう理由を伝えたいと思います。
それではどうぞ!
【パラブーツ/ミカエル】雪国の革靴女子に超絶オススメしたい5つの理由


エルメスも認めた靴ブランド
Parabootsは1908年にフランスで創業し、軍向けの靴や登山靴を制作したことから知られるようになりました。
その歴史の中でも初期に作られているのがこちらの「ミカエル」。
チロリアンシューズの中でも名作と言われていて、エルメスがパラブーツに制作を依頼して作られたものなのです。パラブーツこだわりの製法がかの有名なメゾンに認められているってことですね。
もともと登山靴を作っていたブランドなので、雪が降るところでも耐えられる靴というのは納得ですよね。
では、これから私がおすすめしたいと思うパラブーツの魅力を5つの理由とともにお伝えしたいと思います!
先にお見せするとこちら。
- パラブーツの代名詞「リスレザー」を使用
- 自社製の厚いラバーソール
- タフさに耐えられる「ノルヴェイジャン製法」
- 足入れをした時に驚く「コルク」の存在
- いつの時代に履いても「オシャレ」なデザイン
順に詳しく書いていきます!
パラブーツの代名詞「リスレザー」を使用
オイルを染み込ませる加工によって雪国でも耐えられる
ミカエルで使用しているカーフレザーには、オイルを最大限染み込ませる加工が施されています。
この加工をしたレザーを「リスレザー」と呼ぶのですが、
「リスレザーといえばパラブーツ」と言われるくらい有名でして、オイルを染み込ませることで撥水性が圧倒的に高まるんです!
これは、雪国に住んでいる人にとってとってもありがたい加工!
一般的なブーツの場合、毎日靴をリビングで乾かすように頑張っても、シーズン終わる頃には革に白いシミのようなものが浮き上がってきちゃったりするんです。
今は東京に住んでますけど、ずっと北海道に住んでいまして。雪が多い札幌でもこのレザーがタフさを発揮してくれました!
ミカエルは白いシミ浮きがないのです!!!!!
オイルがレザーに水分の侵入を防いでくれてるから、その現象が起こりにくいんですね。
登山靴を作っていたブランドだけあって、本当に頼もしい存在です。
自社製の厚いラバーソール
裏貼りが不要!


雪国で履くにあたって、「ソールがラバー(ゴム)」っていうのは重要ポイント!
レザーソールだったらめちゃめちゃ滑るんで、修理で裏貼りしないと絶対歩けないですし、なにより履く前にその修理をするのが面倒。
それがなく、もとからラバーというのはポイント高めです。
凸凹が地面を捉える!
登山靴を作っていた歴史が垣間見れるポイントがここにもありまして、それがこの凸凹の深い溝!
ちゃんと雪道の地面を捉えてくれます。
※スパイク付きではないので滑らないということではありません。
ただ、もう凍っているツルツルの路面はペンギン歩きにして歩かないと滑るので注意です。
寒さが伝わりにくいソールの厚み!


この「ソールの厚み」が地面からの「冷え」を感じにくくしています。そこが雪国民にとって嬉しいポイント。
ソールが薄いと、冷えを直に感じたり靴のレザーが濡れやすくなっちゃったりしますからね。
ソールは自社で作っている!
実はこのラバーソール、自社で作っています。
パラブーツは、アメリカから持ってきたラバーブーツを元に、自社で天然ラテックスを使ってソールを作り始めたことが始まりと言われています。
今でも厳しい基準を大切に守りながら、天然ラテックスを使用したラバーソールを作り続けているんです。
ソールまでも自社制作っていうのはかなり珍しい!!!
ラバーソールの革靴で、こんなこだわりが詰まっているものってないと思います。
タフさに耐えられる「ノルヴェイジャン製法」
タフな環境に耐えられる作り方
私はこのミカエルをかれこれ4~5年ほど履いていて、吹雪の日や、雪が溶け始めた頃、そして仕事中色んなシーンで履いていますが、くたびれる感じが一切ないんです。
その理由は、靴の作り方にあると思います。
靴には以下の色々な製法があり、ミカエルは「ノルヴェイジャン製法で作られています。
- ノルヴェイジャン製法
- グッドイヤー製法
- マッケイ製法
ノルヴェイジャン製法は登山靴などに使われる作り方で、特徴を簡単に言うと、
アッパーとソールを縫い合わせ箇所が他の製法に比べ多く、ソールに厚みをもたせているので様々なシチュエーションにも耐えられる堅牢な靴になっています。
オールソールが可能!
「ノルヴェイジャン製法」は将来的にオールソールも可能です。(古いソールを剥がして、新しいソールを付け替えること)
雪国でも長く大切に履いて行きたいという価値観の方には、かなり惹かれるポイントでもあると思います。
足入れをした時に驚く「コルク」の存在
コルクによって包まれるような履き心地
ミカエルはソールの「フカフカ」な感触に驚きます。



なんか、包み込まれている感じ?
こう錯覚するくらい、足裏の感触が他の革靴に比べて優しいんです。
というのも、ソールとアッパーの間にコルクが敷かれているからそう感じるのですが、そのコルクの量が他の革靴に比べて多いんじゃないか、、と個人的には勝手に思っています。
他の革靴に比べて足入れした時の感触が本当全然違うんで。
このコルクが敷かれていることで得られるメリットは2つあると思っています。
- 地面からの寒さを多少遮断する役割を担っている
- 履くごとに自分の足型にコルクが沈んでいくので自分だけのフィット感が実現する
「長く大切に履き続けて自分仕様にしていく」ってことに魅力を感じる感性の持ち主にはピッタリです。
いつの時代に履いても「オシャレ」なデザイン
半世紀以上前の商品でも名品は愛される
「雪国に住んでいるから」という観点ではなくなりますが、何年もミカエルを所有していても、見る度に「素敵だな」「フォルムがオシャレだな」と感じています。
ミカエルは1945年に誕生した靴。
半世紀以上も愛されている革靴でして、こんな長い期間ずーっと愛されているというのは「名品」である証拠とも言えますよね。
冬を越す度に革が痛んでしまう靴が多い中、
雪でも傷みにくい革で何年も履けて、そしてデザインに関しても秀逸で、どの時代にもマッチできるというのは、なかなかない品物でもあると感じます。
マイナスポイントを挙げるなら「重い」こと


22.5cmで片足414gの重さ
こんなにミカエルのことを溺愛してるんですが、マイナスポイントが。
それは靴が重いこと。片足414gあります。
(※ちなみにVANS オールドスクールは350g弱)
これだけこのミカエルにはこだわりが詰まっているので、普通に考えて軽量なわけないんですけど本当に重い。。。
買ったばかりの頃、この靴を履いて一日中観光で歩きまくったんですけど、
(その時点で気がどうかしてる。スニーカーにしろよと今なら思う)
翌日、甲がものすごく腫れました。。。。。。
まぁ、腫れた理由が重さだったのかはわかりませんが、
その腫れた足でミカエルを履いて歩いた日は、鉛を足に付けながら歩いている感覚でした。笑
最初はその重さを履く度に感じていたんですが、
今は気にならないですし、1日履いても足が腫れることはないです。ご安心ください♡
【レディース】パラブーツ・ミカエルのサイズの選び方は?
ジャストかほんの少し小さめがベスト!
ミカエルのサイズ選びは、ジャストサイズ、もしくはほんの少し小さめが良さそうです。
私の足のサイズはだいたい22.5cmあたりですが、足の甲がなさすぎということもあり、普段こちらのような感じで靴によってサイズが全然違います。
- 革靴 → 22cm~22.5cm
- ナイキのエアマックス95 → 23.5cm
- コンバースのチャックテイラー → 22cm
- パンプスやバレエシューズ、フラットシューズ → 22.5cm
私のミカエルのサイズは「3(22~22.5)」で、こちらで購入しました。
縦幅は指1本分の隙間があるかなくらいでピッタリ。
ワイズは少し余裕ありますが紐をギュッと締めればいけるのと、もともと冬メインで履くつもりだったんで、ウールの厚手靴下を履けばビタになるので許容範囲です。
ワイズはChurch’sと比べるとParabootsは「広め」なので、
私みたく甲が低くてワイズが狭めの方は、ハーフサイズ小さめに近いサイズで選ぶと良いかもしれないです。
レディース サイズ | 3 | 3H | 4 | 4H | 5 | 5H |
サイズ(cm) | 22~22.5 | 22.5~23 | 23~23.5 | 23.5~24 | 24~24.5 | 24.5~25 |
この表でいくと、私は「3」か「3H」ですが、
私の足は先ほども書いたように、甲なし幅狭の足なんで、22cmよりの22.5cmかな?と思いまして、FLISCOさんにも電話でサイズについて相談させていただき「3」にしたといった感じです。
革靴のサイズ選びは丁寧にした方が絶対良いので、パラブーツの公式ページでもサイズガイドも参考にすると良いです!
Paraboots公式サイトでサイズを確認してみる【パラブーツ/ミカエル】日々のお手入れ方法は?



革靴ってお手入れが面倒なイメージ、、、毎日ケアしていかなきゃいけないの?
お手入れ方法教えてほしい!



おそらく、思ったよりラクだし、それほど面倒ではないと思うよ!
お手入れ方法について教えるね!
「お手入れ」って聞いた瞬間、面倒くさそうと思ったりしちゃいますが、日々のお手入れが靴の寿命を長くするのも事実。
履いたあとはこちらの4つを順番で行うのが良いです!
- ブラッシング
- ソールを乾かす
- シューキーパー
- 靴磨き(※月1回程度)
履いた後はブラッシングをしよう!


外で1日履くと塵やホコリが靴表面に付着してしまうので、ブラッシングをして取り除きます。このひと手間が靴の輝きを左右します!
その理由は、付着したホコリが靴の革の油分を吸い取ってしまうから。
靴磨きでは革に必要な油分を足していく工程がありますが、それはホコリによって油分が吸い取られてしまって、革の油分が枯渇状態になってしまうからなんですね。
革の油分がなくなってしまうと、靴の見た目は輝きがなくなりくすんでしまいます。
革のピカピカ状態を維持するため、帰ってきたらブラッシングです。
ブラッシングに適しているのは「馬毛のブラシ」
ブラシの密度が高く、毛の弾力も兼ね備えているのがホコリを取るのに適しているから
靴表面だけをブラッシングするなら、毛の弾力がそれほどなくてもホコリを払えますが、ソールとの境目など細かい部分のホコリをかき出す場合には毛に弾力があるとないとではホコリをかき出す力が違ってきます。
馬毛はホコリ落としで一般的に使われるブラシなので、一つあると他の革靴にも使えるんで便利です。私はこちらのブラシを使っています。


ブラシがない場合は「グローブクロス」


ブラシを持っていない場合は、グローブクロスでも代用できます。また、出張や旅行で持ち運びにもかさばらなくて良いですね。


シューズトレーに入れてソールを乾かす


濡れたソールの放置は靴痛みの原因に!
雪道を歩いた後、玄関に置いたままだと靴が乾燥するのに時間かかってしまい、タフなミカエルと言えども痛みが早くなってしまいます。
ソールについた雪を払って、シューズトレーのふちにつま先をかけてソールを乾かしましょう。


シューキーパーを使ってキレイな形をキープ!


靴の湿気がなくなったらシューキーパーを入れます!
シュートレーに入れて靴を乾かした後は、シューキーパーを入れて形を整えましょう。
シューキーパーを入れると入れないとでは、靴の形状維持(フォルム)に雲泥の差がでます。
セカストとかで、良い靴のブランドのはずなのに型崩れ起こして残念な感じになっているのを見たことありませんか??
シューキーパー入れてないと徐々にあれなります。もう絶対に入れてください!!!
ミカエルのあのフォルムや品ある雰囲気を気に入っているなら、Paraboots純正のシューキーパーがマストです。
理由は、ワイズも甲のアーチもかかとの形も靴にフィットしてめっちゃキレイな形に戻るので。
こちらの比較を見ていただくとわかりますが、ワイズやかかとの形が全くと言って良いほど違い、甲に至ってはアーチに沿うものがありません。


レディースサイズのParaboots純正シューキーパーは伊勢丹とかでも見かけたことがなく、私が知る限りこちらでしか売っていません。
いつもすぐ完売になっていますので、在庫あるうちにココからどうぞ。


靴磨きは月1回程度でOK!
履く頻度が週2~3度なら靴磨きは「月1回」
週2〜3回程度履いて月1回靴磨き
この頻度がちょうど良いと、Paraboots青山店のスタッフさんがおっしゃっていました。
月1回なら、お休みのどこかの日で頑張れそうですよね?
靴磨きに使う靴墨は、Paraboots純正じゃなくても問題ないですが、
私の場合、主人もParabootsを履いているので、純正の靴墨を使っています。


【パラブーツ/ミカエル】修理(リペア)は?



オールソールできることは知ってるけど、他にはどんな修理ができるの?



Paraboots青山店に行った時に聞いてみたから教えるね!
- オールソール 15,800円+tax
工房でソールがあれば、2ヶ月前後でできるそうですが、ソールが無ければ3ヶ月くらいかかるとのこと。
- 中敷の交換 2,800円+tax
修理期間は1ヶ月前後。
- 履き口の補修
価格、修理期間は状況により異なる
パラブーツ直営店、もしくは取扱店に持っていけばお願いすること可能です。近くに店舗が無い場合は宅配でも修理を承ってくれるそうなので安心です。
宅配で修理依頼する方法
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